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風の谷〜泰阜村  
 「泰阜村・高齢者生活実態追跡調査」結果を受けて

泰阜村の棚田に稲架ハザ)掛米がずらりと黄金色の穂を風に揺らして、今年ももうすぐ新米が我が家にも届くかと、期待で胸が膨らむ。
里山には誰も採りはしない鈴なりの小さな渋柿が、錦秋の秋の深まりに彩を添えている。
今年も頑張って棚田を汗水たらして守っていた現役の80代のお年寄り達が大勢往った。もうお年寄り夫婦では暮らしていけないと、子らに判断されて施設に入れられてしまったお年寄りたちは、自分たちの不幸ではなく、「自分たちの代で田畑が荒廃してしまう!」と言って施設で毎日泣いていると、風の便りに聞こえてくる。
 今年実施した「泰阜村・高齢者生活実態追跡調査」は、7年前に65歳以上であった当時8割にあたる高齢者の7年間の生活を/搬竜’宗↓認知機能、1浜楪敢此↓に足度、ナ襪蕕靴屬蝓↓γ楼茲励という項目で、総合的に地域で暮らす高齢者の生活実態をとらえようとするものであった。
その中に「なにか悩みはありますか?それはどのようなものですか?」という質問がある。泰阜村の多くのお年寄りは少し考えて「悩みはないな」という。「え、そうですか?例えば先祖代々の田畑の跡継ぎがいないことは悩みではないのですか?」と短刀直入にお尋ねすると「それ以上の悩みはないな。だがもうあきらめた。悩んでもどうにもならんことはもう悩まんことにした。」と言われた。その口から苦渋の長い時間が流れたであろうことが推し量られた。このようなお年寄りは一人や二人などではなかった。棚田は見るものには美しいが、大型機械の入らない里山に張り付いた小さな田んぼを夏の暑さの中を這いつくばってコメを植え、野菜をつくり収穫し、それよりも何よりもこの田畑を維持管理するために日々水路管理と田畑の周りの草刈を絶え間なく行うことは、若い子供らがその過酷な労働の割には僅かな現金しか手に入らぬ代わりに、楽な労働と簡単に手に入る現金で身近な娯楽が手に入る都会を求めて出ていったまま帰らぬのは、宿命だと言う。
安倍内閣に「地方創生大臣」が誕生した。
 この過疎山村の貴重なお年寄りの深い苦悩を、そのまま日本の今後の崩壊につながりかねない苦悩を、その方の耳に届ける方策はあるのか、だれかだれか教えてほしい!!





 
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