ブログ

風の谷〜泰阜村
医療・福祉・政策を結ぶ「えにしの会」に参加して

 東京で「えにしの会」に参加する機会を得た。北海道の果てから九州の隅々まで多くの選りすぐられた専門家が集まっていた。設立から18年、立ち上がった時には5000人の賛同者で始まったというこの会は、今では有に1万人を超すということであった。
 発案者はその道で知らぬ人はいないといわれる大熊由紀子さん。この方の声掛けで集まった人は400人超、厚労省局長、大学研究者をはじめ、それぞれの地で果敢に挑戦し医療・福祉(介護)・政策を実践している方々が熱く語り合った宵であった。東京には偉大な方がいるものだとすっかり感動して、片田舎でリハビリ医療のソーシャルワーカーが始めた試みはどうかと問い直された一時であった。
 僻地医療の(この日は夕張市立診療所)実践、都会での福祉施設の実践、そのすべては時々に移り変わる医療・福祉施策を利用しながらも、カリスマ的リーダーが知恵を振り絞って、その地でしかできない新しいサービスを作り出しているものに他ならなかった。集まったすべての人が、おそらくは血のにじむような努力のもとに勝ち得たであろう今を伺いながら、始まったばかりの「悠々」のことを想った。何十年後には我らが「悠々」は、この地に根図いて村の人々の力になっているだろうかと。考えながら帰途についた。
 留守中に泰阜自慢の桜並木は葉桜に代わり、辺り一面浅黄色に包まれた里山に迎えられ、「う〜んたまらないね、泰阜!」と一気に緊張していた身も心もほどけていくのが感じられ、大切な感動は胸の奥深くに納めて、早速、留守中の「悠々」のたまっていた仕事に休む暇もなく振り回されて、理事長の一日が終わった。
 この研修で私は何を得たのかを振り返ってみると、発表者の笑顔が、その事業、その研究が成功しているかどうかの決め手であることに気づかされた。心あるものが(立場上仕方なしに仕事として背負った役場職員もいるが)始めた医療・福祉の研究や事業は、本当に人々に必要とされたものでかつ、それにピタリと寄り添っているもの以外は、住民は乗ってこない、・・・つまりは税金の無駄遣いに違いない。そんなものが目に余るほどあるには違いないが、でも「えにしの会」で出会った光り輝く笑顔で語られたその人々に出会って、「この人々がいる限り、日本は大丈夫だ!」と確信した。
 日本が平和でいる限り、戦争に突入しない限り、日本は大丈夫だ。戦争以外ならどんなことが起こっても、日本の人々は知恵を振り絞り、人生をかけて国民のため、目の前にいる人々のため、救いの手立てを考え実行してくれる人がいるのに違いないのだ。
 これが「えにしの会」に参加して得た宝である。
 この会を主宰してくださった大熊由紀子様はじめ裏方で汗を流されたスタッフの皆様、本当に本当に有難うございました。
コメント
コメントする








   
この記事のトラックバックURL
トラックバック

新着エントリー

カテゴリ

月別アーカイブ

S M T W T F S
     12
3456789
10111213141516
17181920212223
24252627282930
<< November 2019 >>

コメント

  • 風の谷〜泰阜村 第12回通常総会…「悠々」存立の意義を問われて
    本田玖美子
  • 風の谷〜泰阜村 第12回通常総会…「悠々」存立の意義を問われて
    加藤充子
  • 風の谷〜泰阜村 第12回通常総会…「悠々」存立の意義を問われて
    本田玖美子
  • 風の谷〜泰阜村 第12回通常総会…「悠々」存立の意義を問われて
    加藤充子
  • 風の谷〜泰阜村       99歳お婆様「悠々」入居顛末
    本田玖美子
  • 風の谷〜泰阜村       99歳お婆様「悠々」入居顛末
    加藤充子
  • 風の谷〜泰阜村       99歳お婆様「悠々」入居顛末
    本田玖美子
  • 風の谷〜泰阜村       99歳お婆様「悠々」入居顛末
    加藤充子
  • 風の谷〜泰阜村       暑い夏・「悠々」の応援団
    加藤充子
  • 風の谷〜泰阜村        6人目の入居希望者顛末
    本田玖美子

RSS配信中

携帯アクセス

qrcode