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風の谷〜泰阜村   
   過疎山村の「生活リハビリ教室」

 毎月、小さな部落集団ごとに「生活リハビリ教室」を始めている。それが今月で第3回になる。
先日そのプログラムを一軒一軒配って歩きながら、体調やその家族の安否確認をして歩いた。80代のご夫婦は、知り合いの病気見舞いで忙しいといわれる。あ〜次々と倒れられるのだ。熱中症が多いらしい。どこの農家もそうだが、残された老夫婦のみで広大な(それも棚田だ)田畑の維持管理をやっていて倒れるのだ。熱中症対策についていろいろお話するのだが、若いころからやってきた習慣を変えることは難しいらしい。その一つ、「田畑に行くときには必ず水筒を持って行く、最低2時間ごとには日陰で休憩して、種抜きのチョッと甘い梅干しを舐め乍ら冷たい麦茶or水orお茶を飲む」その二つ、「できたら、曲がった背中や腰を思い切り伸ばしてストレッチ運動を5回ぐらいする」この二つだ。皆私の手前「うんうん」という。だが長続きしない。今までそんなことやりもしないで、炎天下もう少し、もう少しとやり続けて、なんだか気分が悪くなってふらふらと家にたどり着いて(辿り着けたらまだ助かる)家族に病院に連れて行ってもらう(家族がいれば・・・)。熱中症で入院となる。1日、2日の入院で元気になると、その足で田んぼか畑に出かけている。(もちろん水筒なんか持たない)これが年寄りに多い。まだ60代の若い人たちはちゃんと水分補給をしているので(それに若いので)倒れた人をあまり聞かない。
 さて、そのようなお年寄りたちを集めて実施している月1回の「生活リハビリ教室」開催だ。
ご案内を配って歩いたら、たまたまご主人が畑仕事をしているのに出会った。自分は土日は働いているので、参加できないが、家内のやつが「昼飯がやけにうまいうまいというので、わしも食いたいが、参加できないので自分にも分けてもらえないか」と言うので、お弁当を持たせる約束をした。9年目にして「悠々食堂」に注文が飛び込んだというビックニュースである。
 村の人たちは、悠々食堂があることさえも知らないし、ましてやお弁当を配達することも知らないらしい。早速「クーラーボックス」を用意することにした。老夫婦で働いているので、疲れ果ててろくなものを調理しないらしい。年寄りが低栄養になっていく要因である。
 普通の弁当をワンコインで配達する。実はこれが夢だったのだ。
 みんなが口コミで「悠々食堂」の弁当配達を利用するようになったら、私の夢が実現する。過疎山村のお年寄りに一日一回はバランスの取れた栄養価の高い食べ物をできるだけ食べさせたい。病気にならずに最後まで家で働きながら・・・倒れるまで暮らせる。
悠々の最大の事業目標である。村人が「最後まで安心して自分らしい人生を送れる」この夢の実現のためにこそ、悠々は作られ、頑張っているのだから。
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