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風の谷〜泰阜村   
   悠々の決算と総会を前にして

 10月に入った泰阜村の里山の秋模様の美しさはひと際の輝きがある。秋日和の中で「何故かな〜」としばし立ち止まって考える。何時にもなく曼殊沙華の赤が田の畔に美しい。山際の村道には山栗の実が至る所に零れ落ちている。奥山では松茸が豊作らしい・・・(山持に聞くと、「いや、まだまだ家とこは見かけねぇな〜」と逃げられるが、私は里山の尾根沿いの村道でいくち茸の群生を発見、ビニール袋いっぱいの収穫を得て、昨夜は我が家の栗ご飯と茸ののっぺい汁を堪能した。

 何かがおかしい、過疎の村の山の恵みが何年に一度異常な恵みをもたらすことは耳にするが、別段観光地でもない過疎山村の山の幸の豊作に不安を感じる。今年の冬は大雪の予報も耳にし厳しそうだ・・・。

 さて、悠々では9月決算月を越して10月に入り、会計士さんに驚き顔で「去年よりいいね、何があったんだ」と言われたが、それには以下に上げる事業が村民の口コミで広まり利用者が増加したことで、10年近くを経て事業が実を結んできたことが要因の一つとしてあげられるかもしれない。

 その一つ〕々が「食堂」だったという事実が驚きをもって口コミで広がり、近隣のお年寄りが「突然友達が訪ねてきたのでランチをお願いしたいがいいかな」とか、「突然、孫を預けられてしまったので昼を悠々で貰えるかな」、「今日は朝づくりで疲れてしまったので、たまにはおじいさんと悠々で昼を貰いたいんだがいいかな」という嬉しい悲鳴である。その上これらのお年寄りたちが、「悠々ランチがこれまたえらく美味しい。これで500円とは安いもんだ」とあちこちで評判を巻き起こしているらしい。

 小さな収入だが1年溜まれば無視できない大きさである。それよりも何よりも、悠々の一つの事業がお年寄りたちに少しでも役にたっているのが嬉しい。

 二つ目は、入居利用者が増えたことである。近隣の村からも問い合わせが入り、介護保険の補完的事業がこれも口コミで広まっているらしい。まず永住入居者のお年寄りの例は、サービス付き高齢者住宅から逃げ出して助けを求められたご夫婦である。要介護度が軽いので特養には入居できないが、家庭の事情(同居の長男が中国に単身赴任中で、急坂な山の崖の上に立つ隠居所の老夫婦(90代)を、一人残された嫁独りでは介護が困難)でお引き受けすることになった。悠々に移ってきた一番大きな理由として、サービス付き高齢者住宅では、常駐の管理者が居ないこと、とくに夜誰もいなくなってから認知症の入居者が部屋に侵入し、その世話を要支援の入居者がしなければならないことに疲れ果て、悠々に逃げてきたそうである。

 入居後、「悠々は高いという評判であったが、電気代も水道代の公共料金も込み、掃除洗濯もやってもらえる、食事代も込み、その上調子が悪くなった時にはいつでも駆けつけてくれるスタッフがいる。病院に付き添って連れて行ってくれるのも込みで155,000(税抜き実費)は安すぎる」と口コミで、その実態がひたひたと広まってきている。

 三つめは、人生最後の時を、家族のような見守りを受けながら、自分のしたいようにゆっくりと生きていることができる事だという。朝方や午後の涼しい時に悠々の広い芝生の庭を、泰阜の景色を楽しみながらゆっくりと散歩する。悠々食堂にやってくるご近所さんたちから最近の話題を聞く。時々頂く珍しいお土産をお茶の時間に堪能する。季節の美味しいご飯を頂く。いつもいつも寄り添ってくれるスタッフがいて、幸せだという。

 四つ目は、がんの治療中の方を年齢に関係なく受け入れ、県立病院、市立病院への定期的な通院介助、医師との緊密な連携のもとにターミナルを看取っていることである。かかりつけ医からは携帯の電話番号も知らされている。「痛みと苦しみだけは取り除いてください。あとは悠々が引き受けます」とお願いしている。今はご夫婦で入居中である。ご家族の不安、大変さへの支援も大切にしている。

 五つ目は、ぢ拮貘射々「生活リハビリ教室」事業を開催し、無料で健康相談(理事のリハビリ専門医の診察も含む)をし、理学療法士による個々人に合った装具の相談や腰痛体操の指導等が加わる。この生活相談によって近隣のお年寄りは、この1年で見違えるように元気になった。参加費は悠々ランチの500円のみである。このランチが好評で参加希望者の問い合わせに悲鳴が上がる。

 スタッフは総出で低賃金で頑張っている。それなのに優しい!これに勝るものがどこかにあるのか・・・聞きたい。

 

コメント
 里山の恵みが目に浮かびます。

 10年の時を経て、住民などの口コミから悠々の運営が軌道にのっていることが何よりうれしいことです。

 特に四つ目のーーーがんの治療中の方を年齢に関係なく受け入れ、県立病院、市立病院への定期的な通院介助、医師との緊密な連携のもとにターミナルを看取っていることである。ーーーという活動と、五つめのーーー「生活リハビリ教室」事業を開催し、無料で健康相談(理事のリハビリ専門医の診察も含む)をし、理学療法士による個々人に合った装具の相談や腰痛体操の指導等が加わる。ーーー

 この二つの活動は特筆すべき活動ですね。なんと力強い素晴らしい活動でしょう。悠々ならではですね。
  • 加藤充子
  • 2017/10/03 3:20 PM
加藤さん
 いつもコメントを有難うございます。ブログを更新しては、しばらくの間加藤さん読んでくれているかな〜と気になって、ちょっとワクワクしながらあなたのコメントを待っている自分が居ます。やっぱり元気になります。有難う‼
  • 本田玖美子
  • 2017/10/03 4:38 PM
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