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風の谷〜泰阜村    
  キャリアデー(地元の子供たちの職場体験)の一日

 台風の最中、地元の中学生の「キャリアデー」と呼ばれる職場体験学習が3日間行われた.緊張でカチカチになった中学2年生、90歳を過ぎたお年寄りと話をしたのは初めてだと言う.そして90歳を過ぎても元気なお年寄りを始めてみたという.

 悠々では、初日に自己紹介をかねてお年寄りの各個室を訪問し、お話を聞くという仕事を与えられる.今回のテーマは「昔、若かったころどんな暮らしをしていたのですか?」とお尋ねすることになった.

 そこで子供たちは想像もしなかったようなこの村の過疎山村の子供時代、どのようなものを食べ(桑の実がおやつだったなど)、どのような歌をうたい、どのようなことが辛かったかについて聞いた.

 この村にまだ県道がなく橋もなく、トンネルもなく、ひたすら急坂な山の崖路を伝い歩いて尋常小学校に通ったこと.遠いお店にお使いに出されて暗くなった時、山道で動物の鳴き声に震え上がったこと.近くに動物のごそごそという物音に腰が抜けて、それはそれは恐ろしかったこと・・・を昔語りに聞かされていた.

 一人の御婆ちゃんからは鋭い問いを頂いた.

「あんたたちは、将来大きくなったら何になりたいのかね」.

T.S.さん「このような人のお世話をするような仕事をしたいです.」S.K.君「まだわからないです.」

 「そうかね、そうかね.このような年寄りのとこに行くときには、歌の一つも歌えにゃいかんだに.わしが昔入院していた時、若い看護師さんがいてな、癌で亡くなる前にその年寄りの傍で北国の春を歌ってやってな、その年寄りも一緒に歌ってな.こんな嬉しいことはないと泣いておったで・・・」

 帰るまでその子たちは悠々の年寄りの前で歌をうたえなかったけれど、帰りには、お礼にと言ってゼリーのおやつを作って食べさせていた。年寄りたちはどんな立派なおやつより、この子供たちの心配りが嬉しいと喜んだ.

 帰途、別れを惜しんでいるお年寄り達を見て、このように子供たちと日常的に触れ合える機会に飢えているのだと感じて、過疎の村の少子高齢化の厳しさを知ったのであった.

 理事長「また、機会があったら遊びに来てね」「はあ〜い!」元気な声を皆で見送って・・・

ひ孫が帰るような気持ちを味わったことであった。

 

コメント
また中学生が遊びに来てくれると嬉しいですね。

 おばあちゃんからのアドバイスに、大切なことは、相手に寄り添って、共有、共感することと感じました。おばあちゃんの言葉の再現は、方言が伝わってきてリアルにその姿が浮かんできます。

 ところで、私が親しくしている方に、以前から「悠々」に行ってみたいという75歳の夫人がいます。私も本田さんにお会いしたいと思い、その方を案内する予定で、悠々に行きたいと思っています。悠々で1泊も考えています。

 全然急いではおりませんので、季節のいいとき(10月後半あたり)に、本田さんの都合のいい日に伺えたらと考えています。またその時期になりましたらご連絡させていただきますね。
  • 加藤充子
  • 2018/08/25 11:30 AM
キャ〜嬉しいお会いできるのですね!お待ちしております。10月下旬に・・・いい季節ですよ。
  • 本田玖美子
  • 2018/08/25 6:11 PM
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