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風の谷〜泰阜村
  悠々 次のステージへ突入

 最近、このブログの存在を心の横目で見ながら、じっとはやる心を押さえてお休みにしていた。理由はこの年で博士論文執筆に挑戦していたからである。10年間のこの「悠々」の実践記録を、開設前に実施したこの村の2007年悉皆調査と7年後の2014年の追跡調査の生活実態把握をベースに、10年間試行錯誤して手がけた住民の手で試みた住民のための実践記録である。スウェーデンのモデルで発進したが、建物と設備はスウェーデンを取り入れ、中身は自分達村民のその時その時のニーズに応えるという原則で始められた。その一つ、悠々の屋台骨であるボランティア活動は、どのようなものであったか、どのような人達が、どのような思いをもって、どのくらいの時間働いてくれていたのかを一つ一つデーターを集めてみると、10年間で延人数4,393人が延時間実に31,009.52時間働いているのである。これを作業種別ごとに当時の長野県最低賃金に換算して計算すると(庭仕事・薪仕事等:@1500×762.25h=1,143,375円)(日直・当直・経理事務・総務・賄い・ケア等:@850×17469.17h=14,848,794円)(医師・弁護士:@5,000×221.5h=1,107,500円)(送迎介助:@35/km×12556.6Km=439,481円)合計17,539,150円となり、軽く1千万円を超えていることを確認し、愕然としたのである。

 このボランティア作業は、当初組合員加入に際して年間60時間のノルマが課せられているものであった。まだ組合んさんの大部分が50代60代のころである。年に4,5回の1500坪もある敷地の草刈り、真夏の芝生の水やり、花の植樹、大きな薪ストーブのための、薪材の切り出し、運搬、薪割、そうそう薪小屋も組合員さん達の手作りだった。それには施設内貨幣「悠々チケット@200円/時給」を出し、悠々ランチやお試しお泊りに利用していただき、当初は「みなでたまには悠々でお泊りしてゆっくりしようか」とお仲間でお泊りしたりお茶をしたりと活発な交流があった。10年分を一つ一つ拾いながら、あの人の顔この人の顔を思い出し、「みんなで力を出し合って働くってこんなに幸せだとは思わなかった。ボランティアって案外いいものだな〜」なんてこと言ってた人も、もう今は80代に突入し、病を得て支援が必要になった。お当時の組合員さんは皆年を取り、次々と病を得るか、施設に入居した。悠々にはご家族が贅沢だと言って在宅ケアサービスの利用から待機の順番がくれば特養入居となった。

 

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