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風の谷〜泰阜村
 人間が生きるとは何か・・・

泰阜村に住んで お年寄りたちに教えられていることがある.
 人間が生きるとは 何なのかを.

「悠々」に入居するお年よりはみな「死にたがり」である.
「こんな年まで生きてしまって,こんな山奥に捨てられて・・・」と言う.
たまに訪れる自分の家族にはこんな事は言わない.らしい・・・

「悠々」のスタッフ一同心に決めている原則がある.
「プロとして一つ一つのケアに全力を尽くして優しくあろう!」と誓い合う.

優しさとは,難しい事でもあるし当たり前の事でしかないことでもある.
 要介護5でも,排泄はトイレでする.
 お風呂はスタッフと一緒に普通の風呂にはいる.
 希望すれば家族と一緒に入れる.(ついこのあいだ混浴可能になった)
 食事はスタッフや村の訪問者といつも一緒に,おしゃべりしながら同じものを頂く.
 (少し柔らかかったり,小さく刻んであったりするが,形態はみな同じ) 
健康管理のため1月に1回病院で受診する.
 (運がよければ待合室で近隣の顔見知りに出会える.)
 「交流サロン悠々」にはいろんな暮らしのサービスがあって,村のいろんな人たちが出入りしている.
 おしゃべりしたくなったら部屋から出てきて,「わしも仲間に入れてくれ」という.
耳の遠くなった91歳のKさんは「遠聴機みみ太郎」で会話の仲間入りが可能となった.
 暮れの「杵つきもち大会」で大きなもちを食べたがるお年寄りたちに、命がけでびくびくしながら三つも食べる事を許してしまったりした.
 でも年よりたちは,昔のように大好きなもちを,「腹いっぱい食べさせてくれなかった」と,いつまでもぐちを繰り返している.
まだ元気で「悠々」に入れないお年寄りたちが集まってきては,「わいわい」「がやがや」と悠々の住民との交流を楽しんでいる.
「わしらも必ずここに入れてくれや」と理事長に頼んで帰る.
人間の幸せとは,優しさに支えられ,いつものように普通の生活を継続できることなのかも知れない.
人間はこの宇宙の大自然の一員である事.

 一員でしかないことを.
 1+1=2ではないことを.
見えないものを感じ取る事を教えられた.
これらのことは
  戦後教育ではこれまで誰も教えなかったことであった.

泰阜村は真っ白な雪に包まれ、
 大自然とともに冬眠しているような季節となった。
訪れる人も少なく、
 トロトロと燃える薪ストーブの前で、ゆっくりと漫画に夢中のお年寄りが一人・・・-----

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