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風の谷・泰阜村から
地域交流センター悠々オープン

2009年5月9日 泰阜村に日本発の高齢者による 高齢者のための共同住宅と地域交流センターがオープンした.







開所式には、80名近くの会員と泰阜村村民がお祝いに駆けつけてくださった.
その日は快晴で、泰阜村は浅黄色の新緑の山々に囲まれていた.
1年で泰阜村がもっとも美しいその季節に、総桧つくりの平屋建ての家が立ち上がった.
この地方の棟梁が、腕に撚りをかけて作られたと伺った.















もうこの日本で、このようにみごとな日本家屋はできないだろうと言われていたと伺った。
棟梁たちは、自分たちの代で、日本の伝統的な手作りの家作りは終わるだろうと思うと伺った.
それを聞いて、この泰阜村の地域交流センター悠々は
「日本の宝物なのだ」と感じ、この建物に恥じないような交流を
この地に、この建物の中で実現しようと誓った.

スウェーデンから、世界初の高齢者協同組合創立者に参列していただいた.
創立10年目で、大手介護サービスの会社に入札で負けて解散したと伺った.
私たちは何ができるか、命がけで捜し求めていかなければならないのだと、心に誓った。

開所式から1週間が過ぎ、泰阜村では何事もなかったかのように
一日一日と日が長くなり、ゆっくりゆっくりと時が過ぎている。



真新しい「悠々」も、何事もなかったかのように当たり前のような顔をして、泰阜村になじんでいこうとしている。

南信州の寒村の 当たり前の生活に、
「悠々」もなじんでいっているような気がする。














風の谷泰阜
 泰阜の見送り

7月19日泰阜村の村人たちは
 95歳のおばあちゃんを見送った.
 おばあちゃんを知る村人の多くが、
 その温かで穏やかな人柄にひかれ「いい人だった」と口にした。

泰阜の村に生まれ、泰阜の尋常小学校へ通い 
 泰阜の家にお嫁に行ったおばあちゃんが
 95年の長い人生を終えて 彼岸に旅立った

その生涯はこの年の山村に生きる女性のすべてがそうであったように、
  貧しさとの厳しい戦いの日々にあっても、愚痴一つこぼさず
  働き、愛し、楽しんでいたことがこの日わかった。

戦前の泰阜の主産業であった製糸工場に30年間勤め、
  永年勤続表彰を受けた女性の一生は
  たくさんの子供を生み育てながら、家事と野良仕事をこなし
  工場で働いた日々であったという.

脳梗塞で倒れる瞬間まで、宅老所「マーキ」の仲間に囲まれて過ごされて
 たった40日間病院のベッドの中で、
  多くの友人との別れを惜しまれた。
 意識はないけれど、
  親しい友人の声かけに体を動かし声をあげられたとか・・・

N.K.おばあちゃん 長い間お疲れ様でした。
 日本の大変な時代に私たちの日本を守ってくださった
 本当に心からの感謝と哀悼の気持ちを捧げます。

ありがとう、おばあちゃん。
 残された泰阜の子供たちを見守っていて下さい。


 

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風の谷泰阜
 梅雨の終わり

7月に突入してしまった。
6月の初めからつい先週にかけて 裏山の薄暗がりは
 十数本のピンクの笹百合の芳香に包まれていたのに
 
もう今朝は 足もとの水路にピンクのホタルブクロが数本
 道端の草むらに黄花コスモスの残り花
       濃い桃色の野あざみがチラホラ
       
 あたりは一層深くなった緑の森が広がった

コロコロに太った子狸が道路の真中で仲間と遊び転げ
 車が近づくまで夢中
 家の前の畑に猿が1頭出現し 
 家の周りは加速度的に自然に戻りつつある気配を感じる

隣の家が無住になってもう10年以上経って 
 伸び放題の蔓や草の中に家屋が沈んでしまった
 耕作放棄された田畑にはススキや偽アカシヤの木が繁茂
 収穫されることのない梅林とキウイの棚には
 目に余るほどの竹が繁殖している

限界集落はこうやって
 無責任な都会に移住していった子供たちの手によって
 管理放棄され
森に戻っていくのだろうか

 取り残された 泰阜大好住民たちは 
「今年も里に熊が出るか」と
 不安そうに山や森を見上げているけれど
 土蔵荒らしの汚名を浴びた村民たちは誰もその屋敷に近ずかない

 都会に出ていった村民とその子供たちに
 自分たちの村が荒廃していく様をどのように感じるのか 

 聞いてみたい!





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風の谷泰阜
  泰阜村に春が来た

泰阜村に春が来た

棚田に水が張られ 元気な苗たちが田植えを待っている
遠いアルプスの山の頂きには白い残雪が望めるけれど
泰阜の里山は満開の桜でピンク色

泰阜の人々がどれほど花が好きか 
この村の桜は「桜守人」たちが守っているなどとは ついぞ知らなかった
 昨年の冬の小雪のちらつく中を、一群の古老たちの姿を見て
 何が始まるのかと伺うと
 桜の手入れをするのだという
 病虫害にやられた枝を剪定し、
 その根本にしっかりと肥料を施すのだという

そんな隠れた桜を愛するお年寄りたちに見守られ育まれて
今 泰阜村の桜は1本1本が元気で 見事な盛りを誇っている

人口2000人を切った観光地でもない泰阜の
  何人の人々がこの桜を愛でるのか だれも数えたことはないけれど
ひょいとこの村を訪ねた訪問者が その贅沢さに圧倒されることだろう

泰阜村には今も桜守人が居て
 ほんの一握りの人たちのために
   雪の中を 桜を守っていることを

私は 誇りに思う

後期高齢者医療制度が始まる。
 泰阜村の3万円の国民健康保険遺族年金で暮らしている
 多くのお年寄りたちは
21世紀の日本で
 貧しさのために医療を受けることもなく
 死んで行かなくてはならない

このように誠実に一生懸命生きてきた
自分たちの大切な親や祖父母たちを見殺しにするような

このような恥知らずの日本に一体だれがしたのか 聞きたい





 

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風の谷泰阜
 泰阜の春

昨日 第4回交流事業が終わりました.

 今回のメインイベントは、
  東京江東区からお招きした田中秀樹さん
  ・江東区障害者・児の生活を豊かにする事業団体連絡会 会長/
  ・社会福祉法人ゆめグループ福祉会 理事 ほか多数
 講演のテーマは
 「いろんな障害があっても、住み慣れた地域で働き、
       生活したいという願いを実現するために」
 
 
聴講した参加者は、お話が終わっても田中さんの傍を離れず、熱心に質問をしていました。その一つ一つに丁寧に答えられて示唆と希望を与えてくださったことに、心から感謝申し上げます。

今回の参加者は
 ・飯田/下伊那地区の障害児を抱えたお母さんとお父さん
  そして元気な子供たちと
  +泰阜までの曲がりくねった山道で体調を崩した子供たち
  この人たちは泰阜福祉塾の力強いリピーター
 ・それからこのお母さんたちをいつも応援しているおばあちゃん2名

 ・今回もこの会に華を添えてくれた
    飯田女子短期大学看護学科の美女たち4人
 ・はるばる泊まりがけで様子を見に来てくれた私の恩師ご夫妻
 ・泰阜出身で近じかUターンして山林再生プロジェクトを計画中の紳士
 ・箕輪町で地域再生のために活躍中の紳士
 ・飯田市の高校教師
 
 学園の利用者さんたちの手工芸作品を特別出店してくださった
 ・阿南学園の職員さんと利用者さん

 そしてなによりもこの事業の成功を、陰でサポートしてくださった
  ・高齢者協同企業組合の理事の皆様とその奥様達

 休日返上でかけずりまわって準備してくださった
  ・役場職員のIさん、Sさん
  ・会場のあさぎり館の管理人さん
 
  ・泰阜村の若者応援団第一号のHさん
   Hさんに共鳴し泊まりがけで天竜村から駆けつけてくれた
   若者2名

  最後に休日をすべて費やし
  22日夜の医療相談会に遅くまで参加してくれた夫に

これらの参加者とお手伝いくださったスタッフのすべての皆様に
  心からの感謝の気持ちでいっぱいです。

交流事業を重ねるたびに、私の小ささと至らなさを実感させられます。
  そしてあまりにも多くの人々の善意に支えられて(凝縮して)
  ひとつの交流事業が実現する過程のすごさに
  圧倒されています。

高齢者共同住宅の完成と事業の開設まで1年を切りました。

これからどれほど多くの人々の善意のお気持ちが集まるのか
                     想像もできませんが、
その日まで、
 事業の準備を無事に果たせますよう祈り続けたいと思います。


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