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風の谷〜泰阜村
    泰阜の夏本番!

山口の豪雨災害で老人ホームのお年寄りが犠牲となられたニュースは,悠々にとっても人事ではない.
 地域交流センター悠々の両側には沢が流れている.普段はせせらぎの音を聞かせ,澄み切った山からの水がチョロチョロと流れているだけだけれど,十数年前には土砂災害で、取り壊しになった元の工場に土砂が流れ込んだと聞いた.
「今年の梅雨はどうもおかしい」とお百姓さんたちが呟くが,泰阜村でも、いつもの梅雨のようにしとしとと降る雨は少なくて,南国のスコールのような夕立が時折降るようになった.

 農作物も被害が予見されている.
  ・とうもろこしは日差しが弱くて甘みがのらない.
  ・トマトはハクビシンにやられて全滅.
  ・稲も病気がでた.
  ・カボチャや瓜は猿が抱えて行った.とか・・・
近頃,組合の仲間たちが次々と入院して行く.何かとてつもない魔物と戦っているような気がする.

 過疎山村 泰阜村 がんばれ!
  仲間たち がんばれ!
真夏の猛暑の中で、悠々の中には涼風が吹いている.夕方になって日が落ちると,

 周りの森の中では,カナカナ蝉の合唱が響き渡っている.大自然のなかでは,美しさと,厳しさとが同居している .
 それは慣れない都会人にとって 痛いほどに堪える.

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風の谷〜泰阜村   
 ツバメの巣顛末記

近年,泰阜村の田畑では殺虫剤がごく少量しか使われなくなった.
 その上有機農法で腐葉土を田畑に入れるようになり, 虫たちが元気になった.

それが原因なのか,ツバメが年々増えてきたように感じる.
さて5月9日に立ち上がった総桧つくりの悠々が, 今ツバメの営巣のラッシュとなった.
 そのツバメの営巣を悠々の軒下に許すかどうかで,造るそばから叩き落す泰阜農家の主たちと,「かわいい」「癒しを感じる」「この姿を見たかった」と大騒ぎする,都会からやってきた能天気な理事長との間で戦いとなった.
  泰阜の農家の主たちの言い分.
 「こんなもん次から次から造らして いい加減にしなきゃいかん.大体からつばめは汚い,糞で家を汚す,蛇が上がってくる,ダニを撒き散らす,鳥インフルエンザを運んでくる.泰阜の家じゃツバメの巣なんて皆叩き 落しているんだに・・・」
  能天気な理事長の言い分.

「ツバメは益鳥で、害虫を食べてくれるのだから有機農法には欠かせない.つばめが営巣するのはほんのわずかな期間,少し家が汚れるぐらい我慢してほしい.蛇だってマムシだって,一歩フェンスの外にでれば何処にでもいるのに・・・.やっぱり卵を抱いているツバメの巣を落とすのは悠々の趣旨に反する動物虐待じゃないかな〜」
 理事「先生,ツバメが8羽も軒下に入っているだに,これじゃ巣は4っつできるだに.来年は8っつできるよ.しかしこの出入り口の上はまずいんじゃないの?」
 理事長「その出入り口は当分出入りを止めて、他の出入り口を使いましょう!」
 理事「しょうがねーなあ,取り合えず巣の下にダンボールでも敷いておくことにするか.」
 理事長「わがままを言ってすみません.でもつばめの糞が汚いという人が、これから入居する利用者さんの失敗した下のお世話がで

 きるのでしょうかね〜」
利害関係の体験のない都会からきた理事長との価値観の対立顛末記でした.
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風の谷〜泰阜村  
 リハビリ・介護事業スタート

とうとう泰阜村の交流センター悠々に 本格的なリハビリ医療チームがやってきた.
 ここは、組合員のための共同住宅.第二の我が家として近隣の組合員が日常的に利用している.
そのリビングの片隅を使って「地域リハビリ事業」が在宅訪問リハビリとしてスタートした.
今日の参加者6人の中には,リハビリに縁のなかった人たちが3人いた.
「リハビリって何?」と聞くと,「痛いところに湿布して、電気鍼をかけて、マッサージだろ?あんなのは何にも効かん」がこの地域の大方の声.
 この地域のリハビリ医療ニーズの殆どは,過酷な労働による骨・関節の変形による痛みと,自己流治療法による誤用と,診断も治療もされずどんどん重度化しているさまざまな疾患.
 加えて「痛み」というわけのわからない「未知の恐ろしい体験」への恐怖,が中心となっている。
 その道の専門リハビリ医療スタッフが 初めて本格的なリハビリ治療に乗り出した.
今回のリハビリ医療スタッフは,
 リハビリ専門医(Dr.)理学療法士(PT.義肢装具士.)作業療法士(OT.)医療ソーシャルワーカー(MSW.)の4人.
その他必要に応じて依頼するリハビリスタッフとして,
 言語聴覚士(ST.)臨床心理士(CP.)一級建築士,大工,臨床工学士等の方々.
今回から始まった地域リハビリ事業は以下のようなプログラムで実施を計画している.
1)【リハビリ専門医】の評価を受ける(最初は病院での診察が必要)
 ・その人の生活全体の中から基本的な健康チェックをし、隠れた障害がないか評価する.
 ・必要に応じて,主治医の先生や専門の先生へご連絡・ご紹介する.
 ・体と心の健康のための治療方針をたて,それぞれの療法士に治療方針と治療指示書を出す.

   ・くらしのうえの養生について一般的にご指導する.
 ・病気について,正しい知識をお伝えする.
2)【理学療法士】は
 ・身体機能の中で特に移動や活動に伴う動作に支障をきたす 身体的な障害に対して、機能回復訓練/自宅での自主訓練指導をする.
 ・杖・靴・サポーターなどの導入/修正.
3)【作業療法士】は
 ・身体機能障害による日常生活・仕事における不便への対応方法を,具体的にご指導する.
例:手のうごきが悪い方への適当な箸・スプーンの紹介.
  膝が痛くてコタツから立ち上がりが困難な方への適当な道具の紹介.
 ・主に上半身,手/肩の障害の方への機能回復訓練.
 ・物忘れ/気持ちの落ち込みなどでお困りの方の評価と治療.

4)【医療ソーシャルワーカー】は
 ・暮らしの中の不便や人間関係などの困りごと「生活相談」.
 ・さまざまな制度サービスの利用のしかたについてアドバイス.
 ・暮らしの中で抱えている不安や悩み等への相談・援助.
5)【言語聴覚士】は
 ・飲み込みの障害,言葉の不便に対して指導訓練します.

6)【臨床心理士】は

 ・認知症の評価と治療について訓練します.

参加者の感想:
「本当のリハビリをはじめて受けてびっくりした。腰の痛みや、膝の痛みが軽くなった.鍼やマッサージとは違う治療法で効果を感じた」
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風の谷〜泰阜村  
  梅雨の晴れ間に

梅雨の晴れ間に 真夏の太陽がその姿を現し,泰阜村にも30度を越す炎天下がやってきた.
 総桧つくりで天井の高い「悠々」は別天地,扇風機もいらないほどの涼しい風が吹き通っている.まだまだ桧の香りも充ちていて 外から訪れる訪問客の流れる汗を見て,今日の暑さを実感している.
こんなところで働けて 有難いこと 申し訳ないことと感じる.
「悠々」を訪れる来所者の皆様は 例外なく建物のすばらしさと,その中で過ごすひと時に なぜか心までゆったりして,癒されるのを感じるという.
 何かをすることではなく 何かをされることでもなく,誰もが一人の人間として ただ座っていることを許されるということが,
この時代には本当に必要なのかもしれない.
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風の谷〜泰阜村   
  悠々の見える風景

夏至
 埼玉県越谷からやってきた移住希望者Mさんご夫婦が,悠々の風景を変えつつある.
いつの間にか枯れ草ぼうぼうになってしまった玄関入り口のプランター,到着した次の日には すっかり枯れ草が抜かれて,
マリーゴールドの可愛らしい苗が植わっていた.
 気がつくと玄関脇に繁茂していた雑草もすっかり抜かれて,そこにもマリーゴールドの苗が植えられていた.
次の日には悠々のまわりの石垣の縁にも,マリーゴールドの可愛らしい苗が並んでいた.
 全部で700本.

この夏のはじめから秋口まで悠々のまわりを,黄色のマリーゴールドの花が咲き乱れるのが見える.
 無口でシャイな専務理事のMさんが,自分の畑で種から育てた大切な苗を提供してくれたのだ.
すべて誰に頼まれた訳でもないのに,仲間たちが 暖かな優しい愛で,生まれたばかりの悠々を育んでいる.
 なぜか 悠々に集まってくる仲間たちには笑顔が多い
 「家にいるよりホットする」という.
 
 人のためにと働いていることが,こんなにも自分を暖かく元気付けると 気がつき始めている.
 
 人を愛し愛される場が 悠々に生まれ始めているような気がする. 
 
 


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