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風の谷〜泰阜村  介護保険改正後 同性介助考

 泰阜村が桜色に染まって、一年で最も美しい季節に突入した。
 友人の中国人は、日本人ほど花が好きな国民は他にないのではないかという。泰阜村でも、飯田市との境の深い谷に架かった大橋を渡ると桜のトンネルに迎えられ、それが殆ど村の外れまで続き、よそから来たお客様は心を奪われるという。



 各地に桜の名所は数々あるが、泰阜村のそれとどこが違うかと言うと、観光地ではないので人がいない。誰もが桜の花に囲まれ、包まれ幽玄の美しさの中で言葉を失う。足下には春の山野草、春蘭が顔を見せ、カタクリの花や菫の花がひっそりと咲いている。
 泰阜村の桜のトンネルの由来は、その昔車に乗れない村の年寄りに花見をさせたいと、村の若者たちが1本一本桜の苗木を植え、毎年草を刈り、冬には雪の中を病気の枝を払い寒肥えをやり、手入れを続けて来たと伝えられる。その桜守達も年老い、一人欠け二人かけして自分たちが植えた桜の花見を楽しむ側に立っている。

 悠々の90歳を過ぎたお年寄り達も桜の花見に出かけた。「今年もこんな立派な花見ができて嬉しかった。もう一年花見がしたいのう・・・。できるかね〜」と満開の桜の中でお寺では甘茶を頂き仏様に手を合わせた。



 さてその花見の最中社協の管理職の方が追っかけてきて、巡回サービスの「深夜巡回と入浴介助に男性職員をどうしても入れたい」という。悠々にはお一人90代だが生涯結婚もせず独り身を通して来たおばあちゃまが、「どうしても男に裸を見せたくない、触らせたくない。わしはいやじゃ」と頑強に拒んだので、何とか同性介助をお願いできないかとお願いしたが、「これからは男性ヘルパーもどんどん入れるので、そんなこと言っていられない」という。
 このおばあちゃまの主張をわがままと摂るか。圧力でねじ伏せて若い男性ヘルパーに触らせるのか。悠々のスタッフに聞くと「私は嫌だ!」と口々に言う。若いころから精神を病んではいるが、認知症ではない。(要介護2)
 サービスの質を追求していくと悠々みたいに赤字になるのだがどうしたものか・・・。
介護保険改正!目に見えて厳しくなる利潤追求のそれは、そこにいる利用者たちを、もう人間ではないらしいと感じるが如何か。
 
 
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