風の谷〜泰阜村
リフレッシュ休暇
長い間 心の窓から言葉が生まれないでいた.
泰阜の山々が錦色に染まり、木枯らしとともに木の葉が舞い散って,初霜が野山を真っ白に被う冬が来ていた.
総会が開所式から半年経った11月22日、雨の午後無事終了した。
理事長を除く新理事達は全員村会議員経験者という豪勢な陣容で,その進行捌きは見事であった。
総会前、理事長解任動議が出されるという風評に、緊張で張り詰めていた理事たちであったが、第2回通常総会は、通常通り終
わった。
総会の席上、重要な通告を行った。
一つは,今期の赤字70万円の結果組合員の出資金が1人頭39,000円まで減ったことを告げ,来期もことによると赤字になった場合出資金がもっと減る事が予想されるので,もしそのつもりはなかったと思われる方は,遠慮なく連絡いただきたい.
近日中であれば,出資金の満額を返済する用意がある旨を通告した.
この件に関して,その後組合員からは何の連絡も受けていない.
二つ目は,開所式以来4ヶ月(145日間)の間,「地域交流センター悠々」と共同住宅「悠々長屋」を支援し続けてきたボランティアの実態報告を行ったことである.
組合員62名のうちボランティアへの参加人数はのべ298人,実働時間は2101時間(長野県最低賃金換算1,409,771円)であった.
そしてここには,働く人々の笑顔が常に在った事を添えた.
貧乏組合【悠々】は,今年度特に60時間を越えてボランティアとして「悠々」を支えてくださった,お二人と1組のご夫婦に感謝状を贈呈した.その愛には愛をもって返すしか他に方法が見つからなかったのであった.
【悠々】は、来年初めに,90歳女性でこれまで単身独居でがんばってこられたお年寄りを,永住入居としてお引き受けする事が決まった.自宅ではないが,見慣れた風景の連続性の中で,「最後まで安心して暮らすこと」の実現の第1歩が始まる。