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風の谷泰阜
  泰阜村に春が来た

泰阜村に春が来た

棚田に水が張られ 元気な苗たちが田植えを待っている
遠いアルプスの山の頂きには白い残雪が望めるけれど
泰阜の里山は満開の桜でピンク色

泰阜の人々がどれほど花が好きか 
この村の桜は「桜守人」たちが守っているなどとは ついぞ知らなかった
 昨年の冬の小雪のちらつく中を、一群の古老たちの姿を見て
 何が始まるのかと伺うと
 桜の手入れをするのだという
 病虫害にやられた枝を剪定し、
 その根本にしっかりと肥料を施すのだという

そんな隠れた桜を愛するお年寄りたちに見守られ育まれて
今 泰阜村の桜は1本1本が元気で 見事な盛りを誇っている

人口2000人を切った観光地でもない泰阜の
  何人の人々がこの桜を愛でるのか だれも数えたことはないけれど
ひょいとこの村を訪ねた訪問者が その贅沢さに圧倒されることだろう

泰阜村には今も桜守人が居て
 ほんの一握りの人たちのために
   雪の中を 桜を守っていることを

私は 誇りに思う

後期高齢者医療制度が始まる。
 泰阜村の3万円の国民健康保険遺族年金で暮らしている
 多くのお年寄りたちは
21世紀の日本で
 貧しさのために医療を受けることもなく
 死んで行かなくてはならない

このように誠実に一生懸命生きてきた
自分たちの大切な親や祖父母たちを見殺しにするような

このような恥知らずの日本に一体だれがしたのか 聞きたい





 

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風の谷泰阜
 泰阜の春

昨日 第4回交流事業が終わりました.

 今回のメインイベントは、
  東京江東区からお招きした田中秀樹さん
  ・江東区障害者・児の生活を豊かにする事業団体連絡会 会長/
  ・社会福祉法人ゆめグループ福祉会 理事 ほか多数
 講演のテーマは
 「いろんな障害があっても、住み慣れた地域で働き、
       生活したいという願いを実現するために」
 
 
聴講した参加者は、お話が終わっても田中さんの傍を離れず、熱心に質問をしていました。その一つ一つに丁寧に答えられて示唆と希望を与えてくださったことに、心から感謝申し上げます。

今回の参加者は
 ・飯田/下伊那地区の障害児を抱えたお母さんとお父さん
  そして元気な子供たちと
  +泰阜までの曲がりくねった山道で体調を崩した子供たち
  この人たちは泰阜福祉塾の力強いリピーター
 ・それからこのお母さんたちをいつも応援しているおばあちゃん2名

 ・今回もこの会に華を添えてくれた
    飯田女子短期大学看護学科の美女たち4人
 ・はるばる泊まりがけで様子を見に来てくれた私の恩師ご夫妻
 ・泰阜出身で近じかUターンして山林再生プロジェクトを計画中の紳士
 ・箕輪町で地域再生のために活躍中の紳士
 ・飯田市の高校教師
 
 学園の利用者さんたちの手工芸作品を特別出店してくださった
 ・阿南学園の職員さんと利用者さん

 そしてなによりもこの事業の成功を、陰でサポートしてくださった
  ・高齢者協同企業組合の理事の皆様とその奥様達

 休日返上でかけずりまわって準備してくださった
  ・役場職員のIさん、Sさん
  ・会場のあさぎり館の管理人さん
 
  ・泰阜村の若者応援団第一号のHさん
   Hさんに共鳴し泊まりがけで天竜村から駆けつけてくれた
   若者2名

  最後に休日をすべて費やし
  22日夜の医療相談会に遅くまで参加してくれた夫に

これらの参加者とお手伝いくださったスタッフのすべての皆様に
  心からの感謝の気持ちでいっぱいです。

交流事業を重ねるたびに、私の小ささと至らなさを実感させられます。
  そしてあまりにも多くの人々の善意に支えられて(凝縮して)
  ひとつの交流事業が実現する過程のすごさに
  圧倒されています。

高齢者共同住宅の完成と事業の開設まで1年を切りました。

これからどれほど多くの人々の善意のお気持ちが集まるのか
                     想像もできませんが、
その日まで、
 事業の準備を無事に果たせますよう祈り続けたいと思います。


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風の谷泰阜村から
高齢者協同企業組合許認可下りる

今朝 電話で朗報が入った。



高齢者のための共同住宅を泰阜村の南地区につくりたい と言う願いが 4年がかりで叶った。



この願いは、20年ほど前藤田保健衛生大学リハビリテーション科での7年間と、

それに続く東京都リハビリ病院での3年間の医療ソーシャルワーカーとしての臨床経験から、

「介護保険では、ご不自由をかかえた障害者を在宅には戻せない」という確信につき動かされたからである。



では今、何が足りないのか。



患者さんたちが共通して願うのは、まず第一に、食事とトイレは自分でしたいということである。そして普通の暮らしをしたいことである。

それを叶えるには、地域の仲間たちの支えと生活の中に継続したリハビリが必要である。



 普通の健常者は皆知らないが、ある老人介護施設で起っていることである。

食事の時間になると、たとえ自分で手が使えても、一人で食べることは許されない。

 ぼろぼろこぼし汚くて、時間がかかるからである。

 一人の介助者の前に、4~5人の入所者が並ばされ、それぞれの前に置かれたどんぶりからスプーンですくって自分の口に放り込まれるのを 順番に口をあけて食べる。

どんぶりに入っているのは、その日のご飯と汁物とおかずと漬物が混ぜ合わされ、粉くすりがかけてある。

 勇気ある一人の入所者がそれを吐き出したところ、はきだされたものをもう一度すくって口の中に放り込まれたそうである。その施設に働く人たちの中には、それが間違っていると知っているものもいるのだが、だれも入所者のために声を上げるものはいなかった。



 それに似たようなことが重なって、なんとかしたいと思った私は、結果としていま泰阜村にいることになった。

 

泰阜村に集う人たちには、どんなに障害があっても、そして貧しくても、笑顔と笑い声が聞こえる場所にしたい。



これが、私の唯一つの願いである。



私は今日、このことをもう一度こころに誓った。


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風の谷泰阜村から
過疎の村の老人の 安らかな死のために

長野県は長寿で知られている

 その中でも、泰阜村は元気なお年寄りが多い.

80歳、90歳はまだまだ現役で、

 村の道路や水路等 山林を守る共同作業は彼らが陣頭指揮を取っている.



そのお年寄りが最後に脳卒中や事故によって倒れたとき、

 どうするかが この21世紀の医療に問われている.



大都会からやってきた一人の青年医師は

 90歳をとっくに過ぎた意識障害のあるお年寄りたちに、

 胃に管を通して高カロリーの栄養を与える手術や

 延命のための手厚い手術を、惜しげもなく投入することに

  疑問を感じていたと言う・・・・



今その80代、90代のお年寄りの人生はどのようであったかに想いを馳せれば、

 人として どのようにあるべきかが見えてくる



 戦後60年たった今でこそ、過疎の村の年寄りたちも

  救急車で病院に運んでもらえるようになった.



それまで多くの貧しい山村では、

 お医者様に最後の脈を取ってもらえずに死んでいく身内を

 少なからず持っているものだった.



その彼らが、戦後日本の復興のために働いて働いて一生を終えようとするとき、

 年だからというそれだけの理由で

  21世紀の現代の医療の恩恵を、 

 受けられずに死んでいかなくてならないのかを 考えたい.



現代医療の総力を挙げて、それでも適わぬと知ったとき

 そのときこそ、安らかに 自分の寿命を受け入れることが出来る



自分のために尽くされた医療とスタッフの尽力に感謝を込めて

 「もう充分だ」と 自らいえる気骨を持つ人々であることを 信じてほしい.



医療に携わる人々に、

 これらのお年寄り達が この日本繁栄の底力であったことに想いを馳せてほしい。

 若い世代のひとびともやがて 年を取る



この老人達を、いかに安らかに見送る事が出来るか

 その心映えが 今医療に問われていると思う.







 

 
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風の谷泰阜村から 
   医療過疎地ということ

泰阜村は冬支度を急ぐ山里の紅の盛りの中で

 50歳と4ヶ月の働き盛りの男性を見送った

 20代になったばかりの二人の息子の父親であった

 

 150人を超える参列者たちの誰もが、そのあまりの若さを心底から惜しんだ

 肺がんの転移による死は、発見されるまでに5年経過していたという.

 21世紀のこの時代に、何時までもなおらぬ咳をまわりから指摘されても

 主治医を信頼して最後まで着いていったという・・・

   

 

 その律儀さでだれからも愛された彼の死に

 参列者のだれもが「残念で、残念でたまらない」気持ちであった

 

 過疎の村泰阜、人口の38%が老人というこの村にとって

 50代が始まったばかりの彼は

 「大切な宝」であった



 医療過疎とは、医者がいないことではない.

  最新の医療に関する正しい情報を

  医者も、家族も、本人も持ち得なかったことであると

 この日、思い知った.



 



 
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